1日のpips目標を立てることは、FXトレーダーにとって戦略に繋がる良い考えの一つです。 多くのトレーダーはFXトレードをする際、すぐに利益を上げることに集中し過ぎてしまいます。 直ぐに利益を生み出そうというプレッシャーは、トレード計画に沿ったトレードを実行するには難しく、トレード結果に過度に執着している状態を表しています。

FXで1日に何Pipsを目標にするか?

FXで1日に何Pipsを目標にするかは、すべてのトレーダーが即答できるようにしておきたい重要な質問です。これは「一日の目標Pipsを上げられら、その日のトレードは終了させる」という意味です。Pipsの目標を知ることで、過剰トレードを抑制し、少ないトレード回数に絞ることでトレードパフォーマンスを向上させ、トレードストレスを軽減させます。

トレーダー毎に異なるPips目標設定があり、完璧なPips目標はありません。私の好みは、10pipsの小さなターゲットを設定し、大きなポジションでトレードすることです。逆にほとんどのトレーダーは、50~100pipsの大きなターゲットで1日に何度も小さなポジションをトレードすることを好んでいます。トレーダー自身の性格や生活スタイルによって、どちらが自分に適しているのか、トレード結果と照らし合わせて決定します。このトレードスタイルは基本、変更しません。マーケットは常に変動していくものです。時に小さなPipsを狙った方が良い場合もあれば、時に大きなPipsを狙える時もあります。臨機応変に判断を下す事も良いですが、これは次第にバイアスがかかった状態でマーケットを見るようになり、お勧めできません。プロトレーダーであっても、自分のトレードスタイルを決めて、そのトレードスタイルの基、トレードを重ねています。

一日のPips目標を設定するメリット

メリット1

より一貫した結果

FXトレードをする度に明確な目標がない場合、日々のトレード結果は大きく異なります。大きな利益を生むこともあれば、大きな損失を生むこともあります。デイトレードの損失の理由の1つは、トレードのし過ぎによってミスを犯す事です。一日のPips目標を設定すると、オーバートレードの可能性が減り、より一貫した収益性の高い結果が得られるようになります。

メリット2

ストレスが少ない

一日のPips目標を知ることでゴールが明確になり、トレードする際のストレスが軽減します。毎日達成するためのシンプルなPips目標を持っていると、口座残高ではなく、トレードプロセスに集中することができます。

利益を上げる度に幸せを感じるようなトレードを続けていくと、1日の最後のトレードが損失になってしまった場合、非常にストレスになります。その場合、計画にはない追加のトレードをしてしまうきっかけにもなります。取り返すはずのトレードは大抵、再び損切りを招くものになり、損失を拡大させてしまいます。

1日のPips目標の設定方法

ステップ1

トレードスタイルを選択する

FXトレードは、トレードスタイル毎に異なるスキルを必要とします。複数のトレードスタイルで同時にポジションを保有するのではなく、1つのトレードスタイルに絞ってトレードすることが最善です。例えば、スキャルピングトレードで建てたポジションを途中からデイトレードに変更する行為は大変危険であり、多くの場合、こういったポジションは大きな損失で終了します。

スキャルピングの場合、1~10pipsのような小さなターゲットを選ぶ事ができ、このような小さなpipsは通常5分以内に終了します。デイトレードの場合は、10Pipsを超えるターゲットが使用され、場合によっては最大100Pipsが使用されます。 デイトレードのポジションは数分から数時間続く場合があります。

私の好みはスキャルピングで、ほとんどのトレードは数分以内に終了するので、トレードに長時間費やす必要はありません。 デイトレードからスキャルピングに変更したプロップトレーダーの結果は向上しています。

ステップ2

マーケットを選択する

トレード戦略に合った適切なマーケットを選択すると、トレードパフォーマンスに大きな違いが生じます。私は多くのトレーダーがマーケットを変える事で、直ぐに負けトレーダーから勝ちトレーダーに変わっていくのを見てきました。

スキャルピングの場合、数分で5〜10pipsを稼ぐことができるため、ボラティリティが高いGBPUSD、GBPJPY、またはAUDJPYをトレードすることをお勧めします。 USDJPY、EURJPY、またはEURUSDのようなより値動きの小さいマーケットを好むトレーダーは、スキャルピングではなく、デイトレード戦略を使用する方が良いでしょう。

自分の性格やライフスタイルに適したマーケットを選択することは、トレードの際にかかるストレスを軽減させ、一つ一つのとトレードに集中し易くします。ポジションを長時間保有するリスクが欲しくない人やトレード時間が限られている人は、スキャルピングが適しています。反対に、瞬時の判断が苦手でじっくり思慮したい人、のんびりトレードを行いたい人にはデイトレードが適しています。

ステップ3

マーケットを分析する

トレードスタイルとマーケットを選択したら、次はマーケットを分析します。毎日、弊社で作成している以下のレポートを使用して、マーケットのボラティリティを分析します。

基本的に1日1時間のみトレードすることをお勧めします。これによりトレードミスをする可能性を減らします。トレード時間が長くなるにつれ、マーケット状況は刻一刻と変化します。いつの間にかトレード戦略を変更しなくてはなならない状況になっていた、となると損失が生まれるきっかけにもなりますので長時間トレードはあまりお勧めしません。短時間だけトレードする事は、選んだ時間帯のマーケットパターンを理解するのに役立ちます。

私の目標は、毎日30分の値幅の30%の利益を上げることです。したがって、30分のボラティリティが30Pipsならば、私の毎日の目標は10Pipsになります。 2時間トレードしたい場合、毎日の目標は20Pipsになります。

デイトレーダーの場合、ATR(Average True Range)を使用してマーケットの1日の値幅を分析し、例えば、1日の値幅の30%の利益を上げる目標を立てる事は良い事です。

1日GBPUSD
ステップ4

パフォーマンスを分析する

すべてのトレードの記録を保存しておくと、1日の最適なPips目標を算出するのに役立ちます。毎日異なるPips目標を掲げ、どのPips設定が最高のトレードパフォーマンスをもたらすのかを分析し、今後の日々のPips目標にしていきます。

1日のPips目標設定が大きいのが常にベストとは限りません

1日のPips目標を大きく設定する事は魅力的ですが、達成する事が難しくなるため、損失に繋がり易くなります。FXトレードでは一貫した結果を得ることが重要です。これにより、自信を持ってポジションサイズを増やしていく事を可能にします。

ターゲットは少しのストレスで簡単に達成できるPipsに設定する事が望ましいです。1日のPips目標を定期的に達成したら、次はポジションサイズの増加に集中します。
仮に損失が続いてしまった場合は、ポジションサイズを小さく戻し、トレード結果の安定が得られてから改めてポジションサイズを増加させます。

1日のPipsの危険性

FXトレードは、毎日稼げるものではありません。どんなに優れた戦略であっても100%勝てることはありません。そのため、1日のトレード結果に執着し過ぎてしまい、今まで積み重ねてきた利益を相殺してしまうような大きくPipsを減らしてしまう損切りにあうことは避けなければなりません。

一日のpips目標を設定すると、毎日のトレードルールに従うことに集中できます。特にストップは拡大させることなく、当初のトレード計画のまま実行してくことが重要です。この様に一日のpips目標を設定するとトレードがギャンブルではなくビジネスにより近づいていきます。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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