より良いFXトレーダーになるための最も早い方法は、損切りのタイミングを改善することです。どんなトレーダーも、大きな損切りを使って短期間で運良くお金を稼ぐことができますが、これは危険なトレード方法となり、ギャンブルです。大きな損切りを用いると、たった1回の損失で今までコツコツ積み重ねてきた利益を一気に相殺してしまいます。今までの努力が水の泡になってしまうのです。

そうならないためにも、今後そういった事を回避するためにも、この記事から損切りのタイミングを改善していきましょう。

この記事であなたのトレードをどのように改善するか

  • 損切りのタイミングを良くして損失を減らすことができます
  • 損切りをどこにおくかを理解することによりトレードを楽しむことができます
  • 適切な損切りのタイミングによりリスクリワードレシオを改善できます

上手な損切りタイミングの有用性

以下は、損切りのタイミングが下手なFXトレーダーの例です。

このようなトレーダーには利益より損失のほうを大きくしてしまい口座残高を時間とともに減少させてしまう時期があります。

損切りのタイミングが上手なトレーダーの一例がこちらです。

優れたリスク管理計画に従っているため、時間とともに口座残高が増加しています。このようなトレーダーは、長期間にわたってお金を稼ぐことができるように損切り注文をおくべき場所と時を正確に知っています。

損切りのタイミングを向上するためのアドバイス

テクニカル分析:サポートとレジスタンス

最も簡単なアドバイスは、買いポジションを保持しているときはストップをサポートの下に置き、売りポジションを保持しているときはストップをレジスタンスの上に置くことです。サポートとレジスタンスについての深い知識があると、損切りがかからないようにベストな位置での設定に大きな違いが出てきます。

マーケットがサポートに到達し、保有している買いポジションが損失になる場合、他のトレーダーがそこで買いエントリーする可能性は高く、その結果、トレードが利益に転じる良い機会になります。反対に、マーケットがサポートを下回った場合、より多くの売り手がエントリーするにつれてマーケットは下落し続ける可能性が高いため、すぐにポジションを手仕舞うことが最善です。

こちらは異なる適切な損切りのタイミングをともなうエントリーポイントの数例です。

テクニカル分析:移動平均線

私は移動平均線を使用することをお勧めします。移動平均線は、トレンド相場とレンジ相場の両方で多くの収益性の高いエントリーポイントを提供します。

下記のチャートのように多くの移動平均線によるエントリーポイントがよく知られていますが、一方でどこに損切りを置くかを知っておくことも重要です。

移動平均線のパターンごとに、知っておくべき異なる損切りのタイミングについてポイントがあります。

パターン1

MAタッチ買い

この移動平均線によるエントリーでの適切な損切りのタイミングは、市場が移動平均線を下回ったときです。

MAタッチ売り

この移動平均線によるエントリーでの適切な損切りのタイミングは、市場が移動平均線を上回ったときです。
パターン2

MAクロス2回目買い

パターン1と同じですが、この移動平均線によるエントリーでの適切な損切りのタイミングは、市場が移動平均を下回ったときです。

MAクロス2回目売り

パターン1と同じですが、この移動平均線によるエントリーでの適切な損切りのタイミングは、市場が移動平均を上回ったときです。
パターン3

MAクロス買い

逆張りの取引は素早くお金を稼ぐ必要がありますので、市場が移動平均線の下に戻ったときの損切りが適切です。

MAクロス売り

逆張りの取引は素早くお金を稼ぐ必要がありますので、市場が移動平均線の上に戻ったときの損切りが適切です。
パターン4

MAギャップ買い

ここでの適切な損切りのタイミングは、直近の安値の下に損切りを置くことです。

MAギャップ売り

ここでの適切な損切りのタイミングは、直近の安値の上に損切りを置くことです。

ボラティリティ

ボラティリティが大きくなるにつれて、あまりに早く執行されすぎないようにするため、損切りの幅を大きくする必要があります。 使用する損切りの幅を決定するときに、私は次の30分間の予測の値幅を計算し、その値幅の25%から35%あたりに損切りを設定します。

値幅を予測するために、私は下記のようなチャートを使用して過去のボラティリティを分析します。

過去のボラティリティを知ったら、今日の市場を分析し、今日のボラティリティを過去のボラティリティと比較します。 たとえば、私がGBPUSDを17:00から17:30に取引していて、過去のボラティリティが44ポイントであるとします。すると 私は通常、11ピプス付近で損切りを用います。

次のステップは、ストップを今日の市場に合わせることです。チャートを見て、今日の市場が 過去平均と比較し、どれだけ動いているかを見てから損切りの幅を増減します。

下手な損切りのタイミング例

損切りのタイミングが遅すぎました。市場が移動平均線を下回ると、上昇トレンドが終了したので、トレーダーはポジションをクローズする必要があります。

損切りがサポートの下に置かれたため、タイミングが遅すぎました。

上手な損切りのタイミング例

サポートを下回るとすぐにポジションを精算するトレードは、優れた損切りのタイミングとなることを示します。

価格が移動平均線の上に戻り、下降トレンドの終わりを知らせるとすぐに取引を終了しました。

損切はどのトレーダーにとっても楽しいものではありませんが、すべてのトレーダーは長期的に利益を得るために損切ルールに従う必要があります。ポジションを長く保つほど、損失を受け入れるのが難しくなります。ポジションへの愛着が少ないため、すぐに損失をとることが最も簡単です。

ポジションに入る前に、損をする事に対する心の準備をしておくと役に立ちます。損をする可能性を受け入れることで、損切注文がヒットした場合にすぐにトレードを終了し、次のトレード機会を見つけることに集中できます。

次のトレードは利益になる、というポジティブさと自信が重要です。多くのトレーダーは自信を欠いており、損切を恐れています。プロのトレーダーは、損切注文に従うと、次のトレードで利益を得るチャンスがあり、長期的に利益を得ることができる事を理解しています。

トレードごとに損切りを設定できたら、1日あたりの損切りの数を決める必要があります。デイトレードの場合、連続して多くの小さな損失が発生し、その結果、多くのトレードで大きな損失が発生します。

1日単位の損切り設定は良い考えです。たとえば、各トレードの損切り設定は5ピップで、1日単位の損切り設定は15ピップです。1つのトレードが損切りにタッチしたら、トレードを再開する前に数分間の休憩を取る事をお勧めします。

適切な損切りのタイミングは、長期的に利益を上げやすくするために非常に重要です。損切りのタイミングを決めるときは、遅すぎるよりも早すぎるほうがよいでしょう。従うべき簡単な戦略を持っていれば、あなたはすぐに負けポジションを精算し、収益性の高いトレードを見つけることが可能となります。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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