スキャルピング戦略において5分足チャートを活用する理由とそのメリットについて解説します。5分足チャートを用いることで、市場の微細な動きを捉え、短期的な価格変動から利益を得るチャンスが増えます。このチャートの読み方をマスターすることにより、スキャルピングの成績を安定させ、収益性を高めることが可能になります。効率的なスキャルピングには、短い時間枠での正確な市場分析が不可欠であり、5分足チャートはその理想的なツールです。
5分足スキャルピングとは?
スキャルピングでは、非常に短時間でトレードチャンスを捉えるために5分足チャートが使用されます。この手法における一般的なポジション保有時間は5から10分です。もし10分以上ポジションを保持している場合、それはエントリーのタイミングが適切でなかった可能性を示しています。この短い時間枠を利用することで、スキャルピングトレーダーは迅速に市場の小さな変動から利益を得ることが可能となり、効率的かつ効果的に取引を行うことができます。
なぜ5分足スキャルピングなのか?
理由1
ストレスの軽減
理由2
トレード回数の減少
また、ポジションを保有する際にかかるストレスも軽減することができます。トレードは回数が多いほど稼げるものではありません。反対に、トレード回数が多くなるほど損失トレードも多くなります。トレード回数を少なくすることで、メンタルコントロールをも容易にします。
理由3
ダマシが少なくなる
5分足スキャルピングインジケーターとは?
私のお気に入りの5分足スキャルピングインジケーターは、10期間の単純移動平均線(SMA)です。移動平均線を使用すると、トレンドとレンジ、両方のマーケットでも定期的にトレーチャンスを見つける事ができます。
以下は、私が使用する8つのグランビルの移動平均線パターンのリストです。
5分足スキャルピングインジケーターではプライスアクションも重要です。従って、上記の移動平均線パターンを使用する場合、陽線の時にだけ買い、陰線の時にだけ売る、という簡単なルールを用いています。スキャルピングでは目の前のマーケットの動きが重要になるため、マーケットの強弱を感知しながらトレードを行います。
マーケットの時間パターンを理解する事は、トレンドまたはレンジ相場、どちらのトレード機会を探すべきかを理解するのに役立ちます。マーケットパターンを見つけるのに役立つ為、私は1日の同じ時間にトレードを行う事をお勧めします。例えば、ロンドンマーケットでは通常、午前8時から最初の1時間はマーケットが大きく動き、午前9時を過ぎると反転します。
サポートとレジスタンストレードの機会を理解する事も、5分足スキャルピングトレードのパフォーマンスに役立ちます。多くのトレーダーがレンジ相場のサポートで買い、レジスタンスで売り、またはレジスタンスを上回ったら買い、サポートを下回ったら売り、と考えていますが、私はその他のトレード機会も探しています。
以下のパターンは、収益性の高いエントリーポイントを生み出す事が出来るため、5分足スキャルピング時に使用する事を検討するべきです。サポート、レジスタンスの手前でトレードする事で、エントリーのタイミングが改善され、マーケットが最初にサポート、あるいはレジスタンスにタッチした最初のトレードを簡単にする事ができます。
5分足スキャルピング資金管理
5分足スキャルピングを行う際の私の単純なルールは、5PIPSのストップから始めて、マーケットのボラティリティが通常よりも高い場合は少し調整します。マーケットが静かな時間帯では3PIPSのストップで十分ですが、ボラティリティが高い場合は10PIPSのストップが必要です。
最初はターゲットを設定するときにストップの2倍を目指します。トレードが利益になり、最初のストップと同じ額のPIPSの含み益となり、より多くの利益を得る事ができない兆候を示した場合、私は決済します。
5分足スキャルピングの際にトレーリングストップを使用する事は、利益の出ているトレードが損失に転じるのを防ぐために重要です。もし私のトレードが3PIPSの含み益となった場合、私はストップを損益トントンの位置に移動します。
5分足スキャルピングの最も重要なリスク管理ルールは、1日の損失上限ルールと、1日のトレード回数上限ルールを持つ事です。私は1日の損失上限は10PIPS、1日のトレード回数の上限は3回をお勧めします。トレーディングスキルが向上すると、1日で3回以上のトレードが可能になり、1日の損失上限が大きくなります。最初は、疲れて間違いを犯したりしないように、トレード回数を少なくする方が良いでしょう。お金を稼ぎ始める時は、最初に利益を改善するために、1日3回トレードを行い、トレードサイズを増やします。
5分足スキャルピングメンタルコントロール
ヒント
トレードを始める前に、時間をかけてリラックスしてトレードに集中することをお勧めします。どのようなトレードをしようとしているのかについて明確なアイデアを持って下さい。そうする事で、機会が訪れた時に準備ができているでしょう。良い計画を立てることで、ストレスが減り、トレード中にリラックスできます。
トレードが終了したら、トレードのストレスをどのように処理したかを分析する必要があります。自問するのに役立つ質問はありますか?
- 常に冷静でしたか?
- トレードルールに従う事はできましたか?
- 何かに怒りを感じましたか?
メンタルコントロールの問題がパフォーマンスの低下の原因になっていることを理解したら、問題の修正に集中できます。新しいトレーディングルーチンには数週間の練習が必要ですが、トレーディング時に精神的に強くなる事ができます。
5分足スキャルピングお勧め通貨ペア
5分足スキャルピングで利益を上げるには、通貨ペアを慎重に選択し、高いボラティリティと狭いスプレッドのマーケット選択をします。私がお勧めする5分足スキャルピングの通貨ペアは、ボラティリティが高く、スプレッドの狭い、GBPJPY、EURJPY、GBPUSDです。ロンドン市場とニューヨーク市場でこれらの通貨ペアをトレードするのが最善です。
USDJPYは多くの日本のトレーダーに人気がありますが、通常、USDJPYのボラティリティは低く、5分足スキャルピングが難しい場合があります。USDJPYのボラティリティが高い場合、5分足スキャルピングは可能ですが、毎日ボラティリティの高い時間が訪れる訳ではありません。USDJPYのトレードはデイトレードやスイングトレードに適しています。
いつ5分足スキャルピングのほうがいいですか?
アドバイス
ニューヨーク市場は、特に米国株式市場のボラティリティが高い場合に、良好なトレードチャンスをもたらす可能性があります。午前9時頃の東京市場にも、時々5分足スキャルピングのトレードチャンスはあるものの、この時間帯のトレードチャンスは毎日訪れる訳ではありません。
経済発表があると、5分足スキャルピングのトレードで直ぐにたくさんのお金を稼いだり、反対にお金を失ったりする可能性があるため、経済発表前には良いトレード計画がある事を確認する必要があります。経済発表時はトレードリスクが非常に高くなるため、極力経済発表時のトレードを避けることが望ましいです。経済発表時のトレードを成功させる戦略を使いこなすには経験が必要で、時間もかかるため、経済発表トレードを行う際は、小さなポジションでトレード練習を始め、数週間または数ヶ月間継続して利益を上げられた場合のにのみ、ポジションサイズを増加させていきます。
5分足スキャルピングは、収益性があり、楽しいトレード方法です。マーケットの動きは速いため、最初は難しく感じるかもしれません。従って、戦略を構築して練習をする必要があります。様々な時間帯とマーケットでトレードを試み、成績を確認して、自分の性格とライフスタイルに適したものを見つけてください。トレードの最も重要な部分はストップロスに従う事、と常に念頭に入れておいてください。トレーダーとして成長し、成功していきましょう。
非常に参考になります。ありがとうございます。
コメントありがとうございます。
こんにちは。とても参考になります。ありがとうございます。
ひとつお聞きしたいのですが、高値手前買いはレジスタンスに到達したら利確するという戦略で買っているのでしょうか?同じように、安値手前売りは、サポートに到達したら利確という戦略ですか?
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。
はい、そうですね。
①取引できる時間帯が23時から15時までしか取れないのですが、その場合どの通貨ペアがいい でしょうか?
②ローソク足チャートで上昇サイン・下降サインが沢山ありすぎてごちゃごちゃになったりサイン通りにならなかったりで結局投げ出す羽目になります。何か高確率の方法がありますか?
ご連絡ありがとうございます。
1.GBPJPY、GBPUSD、USDJPYがお勧めです。
2.トレードする時間を決めてトレードを行うようにすることで、その時間帯のトレードの仕方、マーケットの癖を理解できるようになります。また、使用するトレードサインも1つから2つに絞り、そのトレードサインでのみトレードを行うようにします。
移動平均線は10MAだけ「一つ」表示させているのですか?普通は3つくらい表示させていますよね?例 5と10と20とかです。俗に言うパーフェクトオーダーですが。なぜ10MA「一つ」だけ?見やすいから?
トレード判断を複雑にしないためです。
初見です。
よく上位足での流れや抵抗を確認するといったことを聞くのですが、こちらで紹介されている5分足スキャルピングの手法ではまったく気にする必要はないのでしょうか?
例えば1時間足や4時間足が下降トレンドだから、今日のトレードは売りサインが出た時のみしかトレードしないといったような…
もしどこかに書いてあるのに見落としていたらすみません。
取引手数料 スプレッドが、ないなら、この取引でも、利益を生めるでしょうが、現実はそんなものでない。
確かにその通りです。5分足での取引では、狭いスプレッドと低い取引手数料の市場を選ぶことが重要です。そうすることで、より利益を生む可能性が高まります。