”損切しない、したくない”、この気持ちはトレーダー誰にでも一度は沸き起こる感情です。
FXの損切に悩むトレーダーは数多く、もともと利益を狙ってトレードを始めた訳ですから、思惑通りに利益にならない現状を受け入れることは難く、損切しない気持ちも容易に理解することができます。

損切しないトレーダーFXの世界では損切しないトレーダー、もしくは損切をしたくないトレーダーが数多くいます。それでも世の中の指南書などの読み物には必ず”損切は絶対入れる”とあるのはなぜでしょうか。

何年も勝ち続けているトレーダーの中にも、大きな損失を出した経験を持つ人は沢山います。それくらい”損切しない、したくない”、という思いはトレーダーにとって世界共通です。しかし、損切しないまま10年、20年、と安定した利益を残し続けている、トレード収益が生活基盤となっている、というトレーダーはいったいどれほどいるのでしょうか。勝ち続けているトレーダーの中でも極僅かか、ほぼいない、といってもいいくらいです。トレードで利益を安定させられるようになる頃になると、トレーダーは損切を上手に行えるようになっているのです。損切が上手にできるようになると口座資金を大きく減らすことがなくなりますので、今回の損失を次回の利益でカバーしやすくなります。そうやって徐々に資金を増やし、安定した成績を残せる、勝てるトレーダーへと成長していくのです。長期的に収益をFXから得たい場合、損切しない、という選択はとても難しくハードルが上がります。

損切しない考え方を変える損切が上手くなってこそ資金を増やせる、という思考に移行していきましょう。トレードをしているとついつい”お金を稼ぎたい”、という気持ちが先走ります。大きく稼ぐことよりも、”資金をいかに大きく減らさないか”に焦点を当てていくと、少しずつ資金を増やせるようになっていきます。

この感覚は”負けたくない”という感情が大きければ大きいほど理解するのに時間を要します。しかし、今直ぐに消化できなかったとしても、この考えを分からないなりにも守るように努めながらマーケットに向かっていけば、徐々にこの問題の本質に気付けるようになっていきます。1年で理解できるかもしれませんし、数年かかるか10年以上かかるかは人それぞれとなりますが、勝ち続けているトレーダーや指南書の大半が損切の重要性を唱えるのにはここに理由があります。

はやる気持ちを抑えて、1回のトレードで大きく稼ごうとしないようにします。稼げるトレーダーたちも最初から稼げていた訳でもありません。トレーダーの成長段階を見てみると、先ず大きく負けないようになること、次に上手に負けるようになり、上手に負けられるようになると次第に資金もしずつ増えていき、次第に大きなポジションを建てられるようになります。こうした経緯を経てやっと稼げるようになっていくのです。大きく負けないように、上手に負けられるようにトレード練習をしていきましょう。稼げているトレーダーのほとんどはこのステップを踏んでいます。あなたも損切しない考え方から稼げるトレーダーへの考え方に変えていきましょう。

資金管理は損切をしないより損切をしたほうがしやすいものです。この発想の転換をトレード練習をしながら体感していくことが安定した成績を残せるトレーダーへと繋がります。しかし、ただ損切をすればいいのではなく、どこで損切をすべきなのかもポイントです。それはトレード経験を積んでいかないことには判断できるようになりません。
自分の大切な資金を守るために必要な技術です。エントリーが悪くて損切になる場合もありますが、損切した後に価格が戻ってきた、というのは正しい損切ができていなかった場合も含まれています。

損切しないのはその方向に絶対の信頼を寄せている”マーケットに絶対がない”、という言葉を耳にした人も多くいるのではないでしょうか。マーケットでは誰しも絶対に勝つことも絶対に負けることもない、ということです。これはプロトレーダーであってもアマチュアトレーダーであっても共通です。損切しないということは、マーケットが不確かなものなのに建てたポジションには絶対の信頼を寄せている状態といっても過言ではありません。
一般的に”勝つ”という視点でポジションを見てしまうものですが、この視点を”負ける”という逆視点にしてください。そうすると、マーケットには不確実なものなので、絶対に負けることもないはずです。では負けることを防ぐにはどのようにしたらいいのでしょう。トレードスタイルや自身の性格に合わせて調整が必要になるので、トレードの振り返りが必須となりますが、この見方もできるようになると、資金管理がしやすくなります。もしも負けたとしても、損失額をコントロールができるのです。大きな損失とならないように小さな損失に抑える、リスクリワードの良い状態を保てます。

損切しないメリット

・大きな損失を確定させないため実際の口座残高は減らない

・口座残高が減っていない分、メンタルが保たれる場合もある

・短期的な目線では損失をカバーできたという安心感

損切しないデメリット

・含み損を抱えていることへのストレスがある
・常にチャートの動向が気になりトレード以外の目の前のことに集中できない

・強制ロスカットへの恐怖感

・次なるトレードの機会損失

・長期的な目線では大きな損切が続くことで、口座残高が減っていく

マーケットの変貌の危険損切しない、ということは信号無視をしているのと同じ状況で大変危険です。信号無視が常習化してしまうと、ある瞬間、大参事に見舞われます。これはトレードにも共通していえることです。1回の失敗がすべてを帳消しにしてしまう状況です。忘れた頃にマーケットは猛威を振るいます。一瞬のうちに、大きく値を変えてチャートの姿を変化させるのです。そういうときがいつきても大丈夫なように日頃から損切という対策をしておくことが肝心です。

損切しないきっかけ損切をしない最初のきっかけは何だったのでしょう。多くの場合は、負けが何度か続き、次第に負けることを認めたくなくなる心理から始まったはずです。口座残高の目減りが気になるのです。勝率が低い状態に気付くと、勝率を高めようと損切をしなくなっていき、損切をしないトレードが定着していきます。では、その状況から派生することは何でしょうか。建てたポジションが利益となったら損失に転ずる前に少しでも利益を確定してしまおうと利益確定を急ぎます。しかし、思惑とは反対にマーケットが動くと損失を認めることができず含み損を大きくしてしまいます。結果として損失を大きな金額にしてしまっているのです。

勝率とリスクリワードトレードで肝心なことは勝率ではありません。勝率が80~90%あったとしても資金を失う可能性はあります。それがリスクリワードです。リスクリワードを考えずに勝率のみでトレード成績を見るのは大変危険です。
損失を出したくない気持ちは誰でも共通ですが、損失を上手に受け入れられるようになると、損切=失敗ではない、と気づけるようになります。1回のトレードの損失を失敗と捉えずに、トレード人生トータルで勝ち続けられているかを学んでください。リスクリワードが良い状態でないと稼げるトレーダーへはなり得ません。リスクリワードを良い状態にするには損切しないことを止める必要があります。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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