Turn Tradingレポート２２年８月１日

多くのマーケットが大きく動き、ボラティリティの高い状況が続きました。木曜日の朝、米国の政策金利は予想通り0.75％引き上げられ、2.50％となりました。今後の金利上昇が事前予想よりも低くなるとマーケットが予想したため、政策金利発表後の米ドルは大きく下落しました。FOMC後、株式市場やGOLDも堅調に推移しました。

木曜日の夜に発表されたアメリカのGDPは、0.9%という驚くべきマイナスの結果となりました。これで米国経済は正式にリセッション（四半期連続のマイナス成長）に突入したことになります。米国の長期金利が低下し、多くのトレーダーがロングポジションを急いで手仕舞ったため、USDJPYは大きく下落しました。それに対し、株式は投資家が前向きな見方をしており、再エントリーのタイミングを図っています。

今週も多くのトレード機会がありそうです。経済関連の発表が少ないものの、非常に重要な発表が2つ予定されています。月曜日と水曜日に発表される米国のISMでは、さらなる低迷の兆しがあるかどうか注意深く見守る必要があります。金曜日に発表される米国の雇用統計では、多くの関心とボラティリティを生み出すでしょう。

USDJPYはロングポジションの決済がさらに進むかどうか、多くのトレーダーが注意深く見守ることになりそうです。USDJPY上昇トレンドは非常に大きな上昇をもたらして来たため、米国経済に関するさらなる悪いニュースがあれば、大きく下落する可能性があります。それに伴い、GOLDとWTIは再び上昇する可能性があるためトレーダーは注視する必要があります。

レジスタンス：135.00, 136.00, 137.50, 138.00, 139.35
サポート：132.50, 131.50, 130.00

米国経済の低迷が続く中、USDJPYは予測よりも大きく下落しました。このレベルは売られすぎの状態のため、今週は小さな上昇を期待したいところです。

レジスタンス：165.00, 168.00, 168.75, 180
サポート：161.75, 160.00, 158.30, 155.50

先週のGBPJPYは不安定でしたが、161.75～165.00のレンジ内に留まりました。現在、下方にブレイクする可能性が最も高いと思われ、売りの機会を探すことが最善となりそうです。

レジスタンス：1.0270, 1.0300, 1.0350, 1.0500
サポート：1.0100, 1.0000, 0.9950, 0.9900

EURUSDは1.0000で十分にサポートされているように見えますが、ファンダメンタルズが弱く、マーケットは上昇に苦労している様子です。短期的な戦略としては、レンジ取引が最も適しているように思われます。

レジスタンス：137.00, 138.50, 140.00, 142.50, 144.25, 145.00, 149.90
サポート：136.00, 135.00, 134.00, 133.00

先週はEURJPYにとって悪い週となりました。137.00のサポートを下抜け、下降トレンドが強くなりました。今週も引き続き、売りのタイミングを待つのが最善です。

レジスタンス：1770, 1785, 1800, 1820, 1845
サポート：1740, 1725, 1715, 1700, 1697, 1675, 1646

米ドル安によって、先週のGOLDは急騰を見せました。ファンダメンタル分析もテクニカル分析も、どちらもGOLDにとってポジティブな状態を示しているため、8月中には1800ドルを試す可能性が出ています。

レジスタンス：100.00, 104.00, 110.00, 112.50, 115.00, 119.00
サポート：95.00, 93.50, 90.00, 88.00, 85.00

現在、ロシアからの原油供給に対する懸念が高まっているため、買いが入っていますが、100ドルのレジスタンスは依然として強力に作用しています。それでもなお買い勢力がマーケットを押し上げようとしているため、今週は100ドル突破を期待したいところです。 

レジスタンス：33300, 33500, 34000, 35500, 35850, 36000
サポート：32250, 31500, 31000, 30000 , 29500

大幅な利上げに対する懸念が後退し、今年最高値の状態で7月を終えました。短期的には33000ドルを手前に売りが入ると思われますが、8月中は価格上昇と高いボラティリティが予想されます。

レジスタンス：28000, 28400, 28700, 29000, 30000
サポート：27500, 27000, 26000, 25500, 25000

現在、きれいな上昇トレンドにあり、先週は何度も10日移動平均線にタッチしては上昇を繰り返してきました。円高はマイナス要因ではありますが、トレンドは強く、今週は28000のレジスタンスをブレイクすることが期待されます。