先週のニュース

先週のマーケットで主な動きを見せたのはUSDJPYでした。価格は120のレジスタンスを容易に上回り、その結果、一週間を通して強い買い注文が入りました。米国の長期金利は大幅に上昇し続け、円売り・ドル買いの魅力が高まっています。こちらは注目すべき米国の10年金利チャートです。

プロップトレードYagi1

株式市場は、ウクライナでの戦争にトレーダーが慣れてしまい、最近の損失から回復を続けています。原油や金などの商品市場は、過去1ヶ月間の強気相場が再開し、インフレ懸念が強まっています。

先週は重要な経済指標発表がほとんどなく、中央銀行関係者やエコノミストの将来の金利上昇に関する見解に、トレーダーの関心や注目が集まった週となりました。シティバンクは、米国の政策金利が5月に0.50%へ上昇すると考えています。USDJPYが120円を超えたことで、日銀が金利上昇を阻止する可能性があると考えられていましたが、実際、日本銀行の黒田総裁は、円安は日本経済にトータルではプラスという発言をし、この状況を容認する方針を示しました。

今週のトピック

ウクライナとロシアの状況は注視され続けますが、トレーダーは今後の動きに注目しています。ウクライナでの暴力行為がすぐに終わる可能性もまだ残っており、トレーダーはウクライナとロシアの間でいつ交渉が行われるかに注目し、マーケットが大きく動く可能性がある時期を把握しようとしています。

月曜日から英国では夏時間が始まるため、ロンドン市場のFXのボラティリティは東京時間の午後5時よりも早い午後4時から大きく上昇し始めるでしょう。イングランド銀行は月曜日に会見を行うため、トレーダーが次の利上げ時期を予測し、ポンドに大きな動きが生じる可能性があります。

米国では木曜日にインフレ率が発表されるため、今後の利上げに関する情報がマーケットに大きな影響を与え可能性があります。金曜日には米国の非農業部門雇用者数が発表され、トレーダーは常にこの数字を注視しています。先週のマーケットは比較的静かでしたが、今週はすべてのマーケットに大きな動きがある可能性があります。

チャート分析

USDJPY

レジスタンス:122.50, 125.00
サポート:120.00, 119.40, 118.50

先週の月曜日には120のレジスタンスをいとも簡単に破り、125.00まで大きなレジスタンスもないため、すぐに上昇に転じました。テクニカル的なトレンドは非常に強く、米国の高い金利を背景にファンダメンタルズも強まっています。短期的には、マーケットは少し買われ過ぎているため、上昇トレンドに加わりたい場合は、このレベルからの下落を待ってからエントリーするのが最善かもしれません。

GBPJPY

レジスタンス:161.25, 165.00
サポート:160.00, 158.00, 155.00

先週、USDJPYの大幅な上昇により、GBPJPYはチャート上のレジスタンスがほとんどない状態のまま大きく上昇しました。短期的に見るとマーケットは買われ過ぎの状態のため、今週は横ばいから下降する取引になりそうです。

EURUSD

レジスタンス:1.1050, 1.1140, 1.1300
サポート:1.0950, 1.0800, 1.0645

GBPJPYと同様、先週のUSDJPYの大幅な上昇により、EURUSDはチャート上のレジスタンスがほとんどない状態で大きく上昇しました。短期的に見るとマーケットは買われ過ぎの状態のため、今週は横ばいから下降する取引になりそうです。

EURJPY

レジスタンス:135.00, 137.50
サポート:133.10, 132.50, 130.00

EURJPYは大幅な円安を受け、4年ぶりとなる高値を更新しました。しかしEURUSDの下降トレンドはまだ強く、今週は横ばいから下降の値動きが予想されるため、レジスタンスの突破は短期的なものになる可能性があります。

GOLD

レジスタンス:1966, 2000, 2069
サポート:1930, 1911, 1900, 1895, 1875

先週のGOLD市場では、最近のボラティリティの高い状態からマーケットが休息し、静かな週となりました。先週水曜日にはマーケットが10日移動平均線を上抜けたことから今週は再び上昇トレンドが続く可能性があります。

WTI

レジスタンス:115.75, 125, 126, 150
サポート:107.75, 100, 92.30, 90, 85

先週、ウクライナ戦争が価格の押し上げに貢献し、WTIに上昇トレンドが戻ってきました。ボラティリティは依然として高く、今週もトレード機会に恵まれそうです。今週は、短期トレードで買いのチャンスに注目することが最善策かもしれません。

DOW

レジスタンス:35000, 35500, 35850
サポート:34500, 34300, 34000, 33000

先週のダウは静かな週となりましたが、先々週の大幅な上昇レベルを維持しました。金利上昇という状況でありつつも、トレーダーが株式を買おうとしているため、今週のマーケットは更に上昇する可能性があります。

NIKKEI 225

レジスタンス:29000, 30000
サポート:27000, 26500, 25000

先週の日経は円安による輸出企業の収益増加を受け、大幅な上昇を見せました。しかし、長期的に見るとまだ強くはなく、今週の更なる上昇は難しそうです。

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