FXが難しい理由

FXはなぜ難しいのでしょうか。資金を増やす夢を抱きながらFXを始めた人のほとんどは資金を増やせずに大切な資金を無くしてマーケットから遠ざかります。よくFXは簡単にすぐ始められると言いますが、いざ始めてみると儲けることはとても難しいとわかります。

FXは、マーケットが上がるか下がるかを予測して思惑方向へポジションをとる、という行動としては極シンプルなものです。これだけを見るとFXは簡単に思えますが、それなのにトレーダーの8~9割が負けている、という状況はなぜ生まれるのでしょうか。今の自分のFXトレードの成績を見直してみてください。FXを始めた頃に抱いていた通りにトレードが順調にいっている人はなかなかいないと思います。むしろ始めた頃の思惑と現実との差に落胆している人の方が多いはずです。

FXでポジションをとるのは簡単ですが、”FXで利益を上げていこう”とするには経済やニュースなどの専門知識も必要になってきます。また、マーケットには買おうとする人、売ろうとする人との思惑が入り混じるため、自分の思惑通りにいかない状況が常です。このため自分を律するメンタルコントロールも大切な要素になってきます。

FXは簡単に始められますがFXで稼ぐことは大変難しいものです。この差は具体的に何なのか、なぜFXが難しいのかを一緒に考えながら、アドバイスも見ていきましょう。

命の次に大事な自分のお金をなくす恐怖との闘い

遊園地には暗闇と激しい動きで人の恐怖を煽るアトラクションがあふれています。人の脳は大脳で学習認識をして小脳に知識や経験をため込みます。間脳は人間が生物として発達してきた本能機能を持っており危険回避行動を司ります。遊園地の魅力は安全な場所にいながら原始本能の恐怖をくすぐることにあります。しかし大人に比べて経験が乏しい子供にはアトラクションは安全であるという認識もないので暗闇の激しい動きに命の危険を感じて怖くて泣き出してしまうこともあります。

大人も遊園地ではなくアフリカのジャングルの暗闇を探検していたらどうでしょう。子供と同じように心底怖くなると思います。それは命が保証されていないと認識できるからです。

マーケットもジャングルと同じです。簡単で誰でもすぐに始められると甘い言葉で誘われて飛び込んでみると、そこは命の次に大事なお金の奪い合いの場だと気づきます。弱者に微塵の容赦もない弱肉強食の世界です。初心者だといっても誰も手心を加えてくれません。大事なお金をプロに奪われて万事休すです。運良く生き延びても、いつもジャングルの物音に恐怖を感じるように、チャートの動きに恐怖を覚えます。

人はマーケットがジャングルであることを本能的に理解しています。無防備のまま飛び込めば命の危険にさらされることを本能的に感じ取っています。プロの探検家はジャングルの地理と猛獣の動きを熟知したガイドを雇い移動手段の車や鉄砲を調達して恐怖を克服できる万全の準備をして冒険に旅立ちます。

トレードも同様に万全の準備をしてマーケットに挑む必要があります。

こうすれば絶対に儲かるという規則性が無い科学は宇宙から素粒子まで原理原則を突き詰めていき定理や法則を発見し現象を解明していきます。

初心者はトレードにおいても科学のように規則があると思い、絶対に勝てる黄金律を探し求めて諸説が入り乱れる投資セミナーを渡り歩きます。しかし、 この世に絶対勝てる黄金律など存在しないのです。

トレードは政治経済の分野に属します。この分野は個人の立場により、視点により見え方や認識の仕方が異なります。この個人の認識の違いによりマーケットでは売る人と買う人が現れます。そして売る人と買う人の値が一致して売買が成立します。これから値が上がると思う人は買い、下がると思う人は売ります。 買う人しかいなくて誰も売らなければ値はドンドン上がるし、売る人しかいな ければドンドン下がります。

このようにマーケットは同じ値でも売る人と買う人が現れて成り立つので、 マーケットに参加しているすべての人に同じように働く規則がありません。

それではマーケットに参加している人は何を拠り所にして売買を決めるので しょうか。それはニュースです。刻々と世界中から発せられるニュースにマー ケット参加者は反応してトレードします。またニュースの理解もマーケット参加者が相互に影響しあって初期の理解から変化してマーケット全体のセンチメントを変化させていきます。この時間が経過するとマーケット参加者のセンチ メントが変化する点も見逃せないポイントです。

成功するトレーダーは絶対勝てる黄金律をもっているのではなく、ニュースと時間経過で変化するマーケットに適応してトレードできる人です。

政治経済ではよく歴史に学ぶと言います。成功するトレーダーはレーガノミク ス、リーマンショック、ギリシャ問題、アベノミクス、中国成長鈍化、WTI 下落、 英国 EU 離脱、米国大統領選挙と歴史的イベントがマーケットに与える影響を常に研究しています。

社会通念と真逆のメンタルコントロールの修得が必要

自分を信じて初心を貫く不屈の精神力が社会通念としての成功者に求められ るメンタルです。日産のカルロス・ゴーン氏は負け犬根性の当時の社員に日産 再生に向けての強いコミットメントを求めて成功しました。しかしトレードでは、この考え方はトレーダーを破局へ導きます。マーケットはあなたの信念を全く気にかけずに動きます。自分の最初のアイデアに囚われて損失を認めず躊 躇していると損失はドンドン膨らんでいきます。絶対に勝てる黄金律などない ので、早く負けを認めて損が膨らむのを防がなくてはならないのです。逆に儲 けているトレードでは、最初の自分のアイデアを信じて含み益がなくなってい く恐れに打ち勝つメンタルの強さを持たなくてはいけません。

このようにマーケットの動きに合わせて自分のメンタルをコントロールでき るトレーダーだけが勝者として生き残れます。

将来を予見することは不可能である

トレードは将来を予見しながらすることだと思われがちですが、誰にも未来は予見できません。英国 EU 離脱投票も米国大統領選挙も世界中のマスコミの総力を挙げた予測を覆すものでした。アナリストたちはダイナミックにマーケットを解説してくれますが、未来を語る時は「~になるかもしれない」と言って断言することを避けています。アナリストの未来の予測は過去のテクニカル分析と過去の政治経済ニュースの関連から推論したものです。推論ロジッ クはアナリストの価値観と経験に基づくので推論結果はアナリストによりまち まちとなり、アナリストによっては正反対な予測を唱えます。そしてどのアナリストも最後に「トレードは個人投資家の責任の下になさってください」と付け加えます。

勝ち続けるトレーダーもアナリストと同様、過去のデータとニュースから未来を予測します。

しかしアナリストと違うのは予測をしても確率でトレードしていること、実際にポジションを保有することです。刻々と動くマーケットの値動きと報道されるニュースを基に臨機応変にマー ケットに適応していき、それまでのトレードの方向を逆転させることも日常茶飯事です。

初心者は未来を予見しようとして、自分の考えに近い予言者をアナリストの中で見つけては自分の考え方を納得しようとします。しかしマーケットはあなたの考えとは関係なく動くので、自分の思惑とは反対方向へ大きなトレンド相場となった時にいつまでも自分の考えに固執していると全財産を無くすケースが多くあります。

マーケットや戦略の数が多すぎてどれに集中したらよいのかわからない

現在のマーケットは、ほぼ24時間開いていて簡単に誰でもインターネットで世界中好きなマーケットにアクセスできます。トレードするマーケットを絞り、戦略の試行錯誤を繰り返してそのマーケットの専門家になることが一貫した利益を得るための重要なポイントです。自分のライフスタイルに沿ったトレード時間を選択し、その時間に適したマーケットを選ぶことも重要です。

これはデパートに行って自分に似合う服を揃える以上に難しいことです。服は男女、職業、年齢、サイズ、場所、機能別にほぼ無数といえるだけの点数があります。しかし自分に似合うスタイルはわかっているので、自分に合う服を探し出すことはできます。これをトレードにあてはめて考えると、無数にたくさんある金融商品の中から銀行預金の入出金しか経験したことのない人が自分に合ったマーケットを探し出すことはとても難しい課題ということです。

スタイリストのアドバイスのように、信頼できる経験豊富なプロトレーダーのアドバイスを受けて自分に合ったマーケットを教えてもらうのが上達への鍵です。

それでは、信頼できるプロトレーダーの要件とは何でしょう。 それはグローバル投資銀行におけるグローバルマーケットでのトレーダーと しての経験年数です。グローバルマーケットは巨額の資金の流れに連動して動いています。実際に巨額資金の動きを体感しながら幾多の金融危機を乗り越えてきた経験をもつプロトレーダーに勝る要件はありません。

一回の過ちですべてをなくす

負けるトレーダーに共通しているのは数週間または数ヶ月にわたってコツコツ稼いだ利益をブレグジットのようなマーケットの急変で一瞬になくすことです。チャートを見ればわかりますが値は上がれば下がり、下がれば上がっていきます。含み損を我慢して損切りをしなくても損を取り戻せることもあり、損切りはしない方が儲かると考えるようになります。これは損切りを設定しないままレバレッジをかけてトレードしたときに思惑が外れ、大きくマーケットが逆行したときに全資金を失うことへと繋がります。すべてのトレードにはストップ注文を置き、常日頃からマーケットの大変動に身構えておくことはトレーダーとして最初に身に付けるべき鉄則です。

相場の状況分析はトレードとって重要です。 FXトレードが難しくなる相場状況は2つあります。

静か過ぎる FX相場が静かで、ボラティリティやトレンドが少ない場合、トレードが困難になる可能性があります。静かなマーケットには良いトレードチャンスがなく、イライラしてトレードルールを破ってしやすくなります。相場があまりにも静かなときはマーケットから離れて休憩し、マーケットにボラティリティが出始めたときにトレードするのが最善です。
ボラティリティが高すぎる FXマーケットが大きく動いているときというのはエキサイティングではありますが、一歩間違えるととても危険です。不安定な相場ではトレードを成功させるために戦略を変更する必要があり、多くのトレーダーにとってその調整は難しいものです。

不安定なマーケットでは直ぐにストップにかかってしまわないよう、より大きなストップを使用する必要があります。ストップを増やすのに合わせてターゲットも増やす必要があります。最初は不安定なマーケットでの練習は難しいと思いますが、スキルが上がると利益を上手く上げられるようになります。マーケットが不安定なときのトレードでは、通常よりもポジションサイズを小さくします。こうすることでトレードミスを犯しても大きな損失にならないようにリスク管理を徹底します。

どの通貨ペアでトレードするかは、トレードのパフォーマンスに大きな影響を与えます。特にデイトレーダーにとって、今日どのFX相場でトレードするかは最も重要な決定要素の一つです。他の通貨ペアよりもトレードが難しい通貨ペアもいくつかあり、どの通貨ペアが難しいかを理解することは、そのトレードを避けることにもつながります。

次にトレードが難しいFXマーケットを見ていきましょう。

ボラティリティが低い お金を稼ぐためにはマーケットが動いている必要があります。ボラティリティが低いとリスクリワードレシオを1以上にすることが難しく、利益を伸ばすことが困難です。ボラティリティの低いマーケットではトレードチャンスが少なく、損失を迅速に取り戻すのが難しくなります。

ボラティリティの低いマーケットで、いいトレードチャンスが来るまで待つにはかなりの忍耐が必要となります。待てなくなると安易にエントリーをして悪いトレードを行ってしまうトレーダーもいます。これがトレードを難しくさせるもう一つの理由です。また、ボラティリティの低い通貨ペアは、サポートやレジスタンスに到達しないことも多く、損失につながる可能性が高まります。

広いスプレッド 広いスプレッドの通貨ペアでトレードすると、トレードコストが増加し、FXトレードが困難になります。スプレッドとは、売りと買いの価格差のことを指します。人気の低い通貨ぺアほど、ボラティリティの高い通貨ペアほどスプレッドは広がります。トレードする通貨ペアを選択する際には、スプレッドとボラティリティを比較する必要があります。

ドル円のスプレッドは狭く、ボラティリティも低いため非常に人気があります。しかし、たとえボラティリティが低くスプレッドが小さかったとしても、デイトレードにとって難しいマーケットになる可能性もあります。

スプレッドがドル円よりも広いポンドドルとポンド円は、ドル円の2〜3倍のボラティリティがあります。ポンドドルとポンド円のボラティリティは高いため、ドル円よりもデイトレードがしやすい場合があります。

数多くのニュース発表 マーケットがニュース発表で大きく動いている場合、トレードが非常に難しくになることがあります。たとえば、2019年に政治家がブレグジットについて話していたとき、ポンド円とポンドドルは度々値を大きく動かし、トレードすることが困難になりました。数多くのニュース発表がある場合、その日は別の通貨ペアに切り替えてトレードすることをおすすめします。この判断は、マーケットの通常の状況を知っている必要があり、トレードをせずとも2~3個のマーケット状況の把握はしておくことが望ましいです。
ヒント1

トレードするFX通貨ペアを1つに絞る

各FX通貨ペアには異なる特性があり、その異なる特性を持ったFX通貨ペアを同時にトレードすることは困難です。 1つないしは2つのマーケットに絞って集中し、これらのマーケットの専門家となってトレードした方がはるかに容易で賢明です。 1つのマーケットに焦点を当てることでマーケットパターンを記憶し始め、適切なターゲットとストップを決定する能力を向上させられるようになります。

ヒント2

トレードスタイルを一つに決める

トレードには、ポジションを数分から数週間保有する様々な方法があります。それぞれのトレードスタイルを成功させるには、さまざまなスキルを習得する必要があります。多くのトレードで犯す間違いは、デイトレードで出た含み損をスイングトレードに変え、結果、大きな損失に変えてしまうことです。 1つのトレードスタイルを選択し、それを毎日継続して使用することが最善です。

ヒント3

トレードをしない

トレードにはストレスが多く付きまといます。ポジションを置く度にストレスレベルは増加し、トレードミスも発生し、大きな損失につながる可能性も高まります。トレードの回数を減らすことはトレード準備と振り返りに時間を費やせるようになり、トレードをより早く改善できるようになります。

ヒント4

インディケーターの使用を少なくする

多くのインディケーターを表示させて複雑な戦略を使用すると、トレードがより困難になります。インディケーターはトレード判断に使用するもので完璧ではないため、頼り過ぎるのは危険です。多くのインディケーターを使用するとトレード判断が複雑化しトレードミスを生み出します。インディケーターに焦点を当てるのではなく、マーケットがトレンドかレンジになる可能性が高い時間帯を把握します。また、価格を左右するニュースを理解することは、現在のマーケットに合わせたトレード戦略の調整に役立ちます。

ヒント5

リスク管理に焦点を当てる

マーケットを予測しようとするより、リスク管理に集中する方がはるかに重要です。ストップロスを遵守し利益を伸ばすことは、完璧なインディケーターを探すより、トレードパフォーマンスに大きな影響を与えます。リスクリワードが1を超える場合、マーケットを50%の確率で正しく予測できるインジケーターを表示させるだけで十分です。

完璧主義者 物事を完璧にしたい人は何をしても損失を出してしまうため、FXトレードを難しいと感じます。また、何も問題が起きないようにするため細部に焦点を当てます。人生の多くの部分においてはとても良いことですが、FXトレードでは完璧なトレード戦略を見つけることは不可能であり、とてもハイレベルなストレスとなります。通常、トレード時の大きなストレスはルールを破る元となり、結果大きな損失をもたらします。
短気な人 マーケットはいつでも動き、損失をもたらす可能性があるため、FXトレードは常にストレスがかかるものです。怒っているトレーダーほどルールを破り、大きな損失を被る可能性があります。
自信がない人 価格がターゲットに達するまで我慢し、自分の戦略に自信を持つ必要があります。自信に欠けるトレーダーはいつもルールに従うのに苦労し、トレード戦略も変更していくため、FXトレードは困難となります。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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