FX資金管理ツール

このFX資金管理ツールの目標は、トレード時に最も重要な統計を理解するのに役立つことです。

トレーディングの背景となる数字を理解することで結果が向上します。FX資金管理ツールでは、リスクリワードレシオ、ストップロスの幅、適正なポジションサイズ、連続損失の確率を算出することができます。

リスクリワードレシオの計算

  • トレードにおいてリスクリワードレシオは安定した成績を残すために重要になります。
  • ある期間の平均利益を平均損失で割った計算です。
  • できたら1以上になるようにしたいですが、様々な勝ち方がありますので、一概に1以上が良いとは言えません。
  • しかし数字が大きくなるほどトレード状況は良好ということになります。

リスクリワードレシオの計算

リスクリワードレシオから必要な勝率を計算

  • リスクリワードレシオが分かったら、そのリスクリワードに必要な勝率を計算します。
  • 勝率だけでなくリスクリワードレシオの数字と併せて状況を把握することで、安定した成績となるように努めます。
  • 高いリスクリワードレシオの場合は低い勝率でも大丈夫ですが、低いリスクリワードレシオの場合は高い勝率が必要となります。

リスクリワードレシオから必要な勝率を計算

勝率から必要なリスクリワードレシオを計算

  • 安定した成績を残すために必要なリスクリワードレシオを計算します。
  • リスクリワードレシオを理解することで利確、損切りの設定を見直し改善をしていきます。

勝率から必要なリスクリワードレシオを計算

1トレード当りの損切り幅(pips)の計算

  • どのくらいの損切幅(pips)を設定した方がよいか計算できます。
  • 例えば USD/JPY(1pips = 0.001)を 112.450で買った場合、50pipsの損切りを設定すると112.400になります。

1トレード当りの損切り幅(pips)の計算

1トレード当りのリスク額の計算

  • 口座残高から1トレード当たりのリスク額を計算します。
  • 口座残高と、「%」か「リスク金額」のどちらかを入力すると、もう一方の数字を知ることができます。
  • リスク額は口座残高の通貨単位と同じです。
  • 日本口座であれば円、海外口座であればドルとなります。
  • 安全にトレードするには、トレードごとのリスクを総トレード資本の1%から2%に設定するのが最善です。すべての資本をブローカーに送金しない方が安全であるため、総トレード資本は通常、FX口座の残高とは異なります。

1トレード当りのリスク額の計算

ポジションサイズ(lot)の計算

  • 上記で出したリスク額、損切り幅、1pipsごとの損益を入力することで適正なポジションサイズの計算ができます。
  • 今の自分のポジションサイズが適切かを確認します。

ポジションサイズ(lot)の計算

連続損失の確率計算

  • 連続して負ける確率がどれくらいあるのかを理解します。
  • 連敗が続くと多くの人は自信を失います。
  • 例えば、勝率60%の人が4回連続負けをすることは2.6%でとても珍しいことです。
  • その場合は戦略を変更すべきであるということが解かります。
  • 勝率が低いと連敗の可能性は高くなります。
  • そういった戦術なのであれば問題ありませんので心配いりません。
  • 連敗が続くとメンタルを保つのが難しくなるため、連敗の確率を数字として知ることはメンタルコントロールに役立ちます。
  • また、この数字から自分の性格にあった戦略を見出していきます。

連続損失の確率計算

2回
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10回

確率について考える

  • 成功したトレーディングというのは、長期的に一貫して利益を上げていることです。一方でギャンブルは次のトレードに勝つことのみ期待しています。長期的に収益を上げるトレーダーになるためには、確率について考える必要があります。
  • 確率について考えるということは、利益を得るために必要な勝率とトレードシステムの理解を深めていくことです。勝率が低くても高いリスクリワード(平均利益 / 平均損失)が利益をもたらすのです。

リスクリワード

  • リスクリワードレシオが1の場合、利益を上げるためには50%以上の勝率が必要です。
  • リスクリワードレシオが2(平均利益が平均損失の2倍)であれば、利益を上げるためには33%以上の勝率が必要です。
  • リスクリワードレシオが0.5(平均利益が平均損失の半分)であれば、利益を上げるためには67%以上の勝率が必要となってきます。

トレード戦略がなければ 100%稼ぎ続けることはできず、これでは成功しません。まず過去のマーケットパターンを分析し、収益性の高い戦略を探します。一度、収益性の高い戦略を見つけ、トレード戦略における過去のリスクリワードレシオと勝率を理解すれば、より良いトレードができるようになるでしょう。

確率思考の利点1損失はトレードシステムの一部であると理解することで損失が受け入れやすくなります。損失を受け入れられるようになると、ストップロスのルールに従うことが容易になります。

ストップロスを容易に受け入れられるようにするためにも、ストップ幅を小さくする必要があります。トレード計画時に適切なストップの場所を見つけ出し、リスクリワードレシオが良くなるタイミングでエントリーします。また、小さな損切りは、次回以降のトレードで取り戻すことも容易にさせます。取り戻すことが大変になるような大きな損失を被らないように、常日頃から損失のコントロールをするようにします。

確率思考の利点2

トレード戦略から期待される収益が分かっているので、トレードによるストレスを軽減してくれます。短期的な結果を心配するよりも、トレーディング戦略の評価に従いやすくなります。

確率思考の利点3

トレードルールを従うことに集中するので、目標とする利益確定のターゲットまで待つことが容易になります。

トレーディングとは損失をコントロールし、利益を最大化することで長期的に利益を上げることです。トレード戦略が短期的には損失を経験することをあなたが認識できれば、あなたはよりトレーディングへ集中できるでしょう。

トレーダーの仕事は利益につながるリスクマネジメントを利用しながら、時間の経過とともに繰り返されるパターンを見つけることです。短期的には運が悪く成功しない可能性がありますが、トレード戦略が優れている場合、長期的には利益を上げることができます。思った方向に価格が動くことを信じるのではなく、マーケットを分析する力、トレード計画に従う力を信じるべきです。

トレードにおいてリスク管理を正しく行わずして稼げるインディケーターは存在しません。 プロのリスク管理に対する考え方をみていきましょう。
1. そのトレードにどれだけの価値がありますか?

「焦点を絞る」だけでは長期的な収益には結び付きません。リスクに見合った価値がそのトレードにあるかないかを考慮することが必要です。先ずリスクとリワードの割合について考えることが重要です。トレードのターゲットが小さすぎる場合や要求されるストップ注文が大きい場合は、長期的にお金を稼ぐことが困難になります。

2. ボラティリティの変化に応じてトレード手法も変更します

マーケットが通常よりも大きく動いている時に戦略を変更せず取り組むことは損失の原因となります。マーケットが通常よりも大きく動くとストップ注文がヒットする可能性が高くなりますので、ストップ幅を広げる必要がでてきます。しかし単にストップ幅を広げるという考えはリスク管理において問題となりますので、その場合はターゲットも広げ、ポジションサイズを小さくする必要があります。一方、マーケットがより静かになった時はターゲットに達することが難しくなりますので、ターゲットを狭め、それと同時にストップ幅も小さくして収益性を維持するためにポジションサイズを大きくします。

3. 勝率とリスクリワードレシオはリンクされていることを理解します

リスクリワードレシオ(損益比率)を計算し、長期にわたって利益を上げ続けるためには勝率が何パーセント必要であるかを理解しなくてはなりません。勝った時と比べて 5 倍以上のお金を失っている場合は、仮に 80%の勝率だったとしても結果として破産してしまいますので、勝率だけにこだわっても意味がありません。

4. ターゲットに執着しません

トレード毎の利益や損失は、トレードしていくことに際してさほど重要ではありません。はるかに重要なのは、長期にわたって利益を得るためにリスク管理ルールを徹底して守り続けることです。一日の終わりや週末にトレード結果を振り返ることは、今日その場限りでお金を稼ぐことよりもはるかに重要なのです。リスク管理ルールを守れていたか、この振り返りで得られた気付きこそが後にギャンブルと大きな違いを生み、大きな損失を抑えることに繋がっていきます。

5. 取引手数料に注意を払います

マーケットが動いている時はマーケットの値動きに没頭してしまい、トレードをする度に手数料やスプレッドが発生していることを忘れてしまいます。トレード回数が多ければ多いほど、これら手数料分をより多く稼がなくてはいけなくなりますので、トレード回数が多くなり過ぎてしまうのも問題です。長期的な利益は、確固たるトレード戦略と大きな損失を避けるトレードからしか得ることはできませんので、思い付きで多くのポジションをとってしまうことは結果として稼ぎ続けるハードルを高くしてしまいます。このことからも、トレードは計画に沿って行うことが大切なのです。

6. 多くのマーケットではトレードしません

多くのマーケットでポジションを持つということは、同時にリスクも多く保有するということです。リスクを拡大しようとするのではなく、1 つまたは少数のマーケットに集中する方がはるかにトレード結果は優れたものになります。これはリスク管理ルールを守り易くなるからです。あるマーケットでの損失を埋め合わせるために、他のマーケットで挽回しようとしてはいけません。多くのマーケットにそれぞれ注意を払い、集中し続けることは難しいのです。そしてマーケットによっては得手不得手があるものです。

7. 利益が損失に変わるのを防ぎます

保有しているポジションがターゲットに近づいてきたものの反転した場合、最悪でもブレイクイーブンで決済することはとても良い判断です。含み益だったポジションが損失に変わることはストレスとなり、メンタルコントロールが難しく、損切ができない状況にもなり得ます。トレードで利益が乗ってきたら、ストップを早めに引き上げて(引き下げて)ポジションが損失に変わるのを防ぎましょう。そして、うまくなってきたらトレーリングストップを使って利益を確保するようにしていくことが大切です。

8. 取引記録を残します

ほとんどのトレーダーはリスクリワードレシオの高い堅実な計画を立てていますが、実際にトレードするときにはこれらの計画を忘れてしまいます。取引記録にトレードを残すことで、実際にルールに従っているかどうか、また改善が必要かどうかを簡単に見直すことができます。取引記録がなければ自身のトレードの状況を正確に知り、リスクリワードレシオのバランスを確認することができません。健康診断のように気付かなかった自身を知るための情報が沢山詰まっています。先ずは自分を知ることで自分に合った戦略を見つけることができ、その戦略を使いこなせているのか、そうでないのかを確認し、徐々にその戦略が自分のものとして染み着いていくのです。

9. 他のトレーダーと話します

他のトレーダーがどのようなテクニカル指標を使用しているかについて話すよりも、リスク管理についてどのようにアプローチしているかを意見交換することの方がはるかに今後のトレードに役立ちます。トレード経験が豊富な人と話すことにより他のトレーダーが何に着目し何を正しくやっているのかを学び、自身のトレードを改善する方法を見つけていくのです。

10. どんなトレーダーでも損失を出すこともあることを知っています

収益性の高いトレーダーと非収益トレーダーの大きな違いは、損失への対応方法です。マーケットにおける損失を避ける方法はなく、プロトレーダーはこれを「利益を上げる機会を得るためのコスト」と見なします。誰も完璧にすることはできませんし、トレードを中止するという判断のできるトレーダーはマーケット状況が厳しい時代にも生き残れ、結果、長期的に利益を得られるものです。負けトレードがあったとしても、リベンジトレードをしようとは思わないのです。

アドバイス

多くのトレーダーが抱える問題は、FX資金管理のルールに従えず、大きな損失につながることです。プロのトレーダーは、メンタルコントロールの重要性を理解しているため、常にFX資金管理のルールに従うことができます。

多くのトレーダーは、メンタルコントロールを無視し、勝率の高いトレード戦略を見つけようと、チャート分析に集中しすぎています。すべてのプロのトレーダーは損失を出しますが、FX資金管理計画を持っているため、長期にわたって利益を上げることができます。

FX資金管理のルールに従うためには、トレードの際は常に落ち着いて、全てのトレードが損失をもたらす可能性があることを受け入れる必要があります。メンタルコントロールに焦点を当て、常にコントロールできるようにする戦略を構築することで、FX資金管理のルールに従えるようになります。

十分に休んでいて、トレードに100%集中できるときのみトレードしてください。FX資金管理のルールに従うことは難しく、トレードのたびに毎回大変な作業を必要とすることを受け入れてください。FX資金管理のルールに従う回数が増えるほど、それは簡単になります。

記事はデモ口座及び会社資金を運用するGYM会員に向けた内容で個人資金の運用者向けの内容ではありません。GYMに入会されずに記事内容を参考にして自己資金でトレードをされる場合は必ずご自身で検証の上判断されますようお願い致します。従いまして自己資金でのトレード結果には一切の責任を負いませんので予めご了承ください。

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